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夕日の挽歌

なるほど君の　無邪気な旅路が果て
ただいたずらに　振り回した旗は裂け
ちくしょう　夕日がこんなに胸に染みやがる
痛いだろう　君はもう子供じゃない

悲しいかなもう　君は正義を信じる子供じゃなくて
街に出て　会う人は君をかなり殊勝にする
わいせつな夢を見て　君は真夜中の空腹に目を覚ます
わかるだろう　世の中そう素直じゃない

君は走る　持ち前の若さで速く走る
そのスピードで　歴史はたやすく乗り捨てる
速さをうらぶる　大人達がここかしこにもいて
君はある朝　話せる若者にされてるだろう
したたかにゲロ吐いて　野良犬と夜月に吠えるのさ
泣くんじゃない　君はもう子供じゃない

なんて切ないんだろう
口癖にしてた　意味のない長い呪文のように
唱えてた　受け売りの思想が
書き留めた　深淵にしてヤクザな格言の引用が

「僕たちって、地位もないし名誉もないし、街に出たって、たたきのめされるだけじゃん！？」

何故だろう　今夜は夜風がやけに泣けてくらぁ
辛いだろう　君はもう子供じゃない

命をかけて歌うほどの歌なんてどこにもない
命をかけて戦う事に意味なんてものはない
馬鹿野郎　その目に涙を浮かべながら
この気持ちは　歌になると君は思う
この野郎　夕日に拳を固めるとき
この気持ちを　歌にしてみようと思う

この野郎　夕日に拳を固めるとき
この気持ちを　歌にしてみようと思う

夕日の挽歌後半