亮の日記

16

昨夜は2時までがんばって起きていたけれど、不覚にも眠ってしまいました。脳は起きていたかったらしく、いつもより少しだけ早く目が覚めたので、支度を済ませてだんな様の部屋へ行ってみました。案の定、だんな様の居間に入って直ぐの所に靴が散乱。その先に点々とお洋服が落ちています。寝室へは入らずに、居間の分だけ先に片づけておきました。
 起床時間に起こしに行くと…お二人の寝姿に、微笑ましくなってしまいました。
 だんな様は秋一さんに腕枕をしていらっしゃって、秋一さんは…だんな様に半分乗り上げたかっこうで大の字になっています。なんだかとても微笑ましくて、ずっとそのまま見ていたかったのですが、だんな様を起こして差し上げなければいけません。今日もお仕事ですから…
 
 いつもならカーテンを開ける音で目を覚まされるのですが、昨夜は遅かったのでしょうか、ぐっすり眠っていらっしゃいます。声をおかけしても駄目で、仕方がないのでそっと腕に触って揺すって、それでようやくお起きになられました。
 秋一さんの下からそっと滑り出て、シャワーを浴びに行かれます。その間に秋一さんを起こさないように散らかっている下着や靴下を片づけます。そしてだんな様が着る服を用意します。毎日僕が選ぶのですが、ネクタイの合わせ方が時々お気に召さないようで、僕が選んだ物とは違う物をしてお出かけになるときがあります。悠木さんや巽さんに教えてもらったのですが、まだまだですね。だんな様のお好みをしっかり覚えなきゃ…