亮の日記
最近は日記を書くのがとても楽しくなりました。これも秋一さんのお陰かな?秋一さんは僕が行ったことがない学校の話や、学校のお友達のことを沢山話してくださいます。それがとても面白くて、僕もいつか行ってみたいと思いました。
秋一さんはお勉強は嫌いだったけれど学校に行くのは楽しくて、小学校の間は六年間皆勤賞をもらったのですって。大学はさぼってばかりなのに…運動会や遠足、修学旅行というのもあるのですって。運動会では応援団にも入っていて、毎年その時期になると女の子からラブレターを沢山もらったそうです。
修学旅行も楽しそうです。秋一さんの学校はソウルに行ったのですって。一人で夜中にこっそりホテルを抜け出して遊び回り、友達にばれて暫く使いっ走りをさせられたそうです。でも、先生にばれるよりはマシです。ソウルの街では言葉が通じなかったけれど、ゲイ・スポットでの遊びは日本と変わらなくて楽しんだそうです。どんな事をして遊ぶのかは教えてくれませんでした。いつか秋一さんと一緒に行ってみたいです。
僕は外のことを本当に全く知らないので、分からないことが沢山ありすぎて、秋一さんも沢山のことを説明しながら話さなくてはいけません。でも、どんなことでも分かり易く詳しく根気強く説明してくれます。
今度実家に帰ったら子どもの頃のアルバムを持ってきてくれるそうです。そしてビデオカメラも持ってきてくれるそうです。沢山の思い出が残っていて羨ましいな、と言ったら、じゃあ僕たちの思いでも残そうって、秋一さんが言ってくれたのです。
少しの間の出会いでも、みんなの思い出の中にずっと残っていられるなんて素敵ですね。