この三兄弟が、末っ子四男の男の恋人に魅せられてしまった。
三人とも女っ気が無かったわけではないが、男優勢の実家でただ独りの女性である母に良いように振り回されたせいもあって、女はできるだけ放置するのが良いと思うようになった。構いたいと心底思わなかった事もあるが、凰雅と会って、最初から可愛い、守りたい、構いたい、と思ったのは初めてだった。
「お前の患者には線が細くて柔らかそうなのがいそうだな…」
と月音(次男)。
「…俺の担当にはいない。今度病棟全体を回ってみよう…」
「お前は、そっちの栞原君とはどうなんだ?いつもセットになっているようだが…」
また月音。
栞原は食べていたチャーハンを口から吹いた。
「ぶふぉっ!んぐっ…げほっげほっ!…ぐぇっほっ!」
静音は別に取り乱す事もなく栞原を見つめてみた。
「そういや…大人しく黙っていたらいい男だな」
「真柴刑事!!俺帰りますっ!ごちそうまっす!!」
急いで席を立ち上がろうとする栞原に足を引っかけたのは長男で、うわっっ!と言いながら転ぶ前にがっしり抱き締め受け止めたのは三男。さすが兄弟で、息もピッタリ合っている。
「うわーっ!!真柴さん!!離してくださいっ!俺不味いからやめた方が良いっす!」
「不味いかどうかは食ってから決める。俺はもう帰るぜ。兄貴たちも試してみたかったら2丁目行ってみな」
耳に馴染みのない男の悲鳴を聞きながら、真柴三兄弟+栞原はレストランを後にした。
おわり。。。
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この後は…ご想像にお任せします。こんな俺様ファミリー嫌だ(笑)
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おまけ
ある日の三兄弟+1人