亮の日記

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今日、たつみさんと言う方がいらっしゃいました。だんな様の第一秘書なのだそうです。本家にも秘書の人がいらっしゃいましたが、僕はとても苦手でした。
たつみさんはとても素敵な方で、だんな様の親友なのですって。僕には親友がいないので羨ましいなあ。だんな様の大切なお友達なのだから、僕も粗相がないようにしなければ。

だんな様は酔っ払ってぐでんぐでん(たつみさん談)でした。こんなだんな様も好きだったりします…だんな様を寝かしつけてからたつみさんと一緒にお茶を飲みました。だんな様の秘密の話を沢山聞かせてくださいました。でも、だんな様が酔っ払うとなぜか靴下と靴を脱いで裸足になってしまうことや、脱いだ靴下を丁寧に畳んで胸ポケットに押し込むとか、聞いた事は内緒。だんな様は昔、僕の事を良く話していたそうです。

「とても大切にしていて、誰よりも愛していて、運命の恋人みたいだったよ。どうか迅を見捨てないでやってくれ」

今は嫌われているけれど、いつか子供の頃のように優しく笑ってくれるのかな…でも、そうならなくても、僕はずっとお側にいたいです。