「もうっ…だめ…ってば……」
ホテルのスイートに入って20分も経たないうちに騎乗位で下からがんがん突き上げられ、克彦は早くもギブアップ状態だ。
最初は雪柾も克彦がしたいようにさせていた。雪柾の身体に乗り上げストリップよろしく全裸になり、雪柾のシャツのボタンを外し、克彦を虜にする見事な躰に好きなだけキスマークを落としていった。
が、色気たっぷりだがじれったい克彦の動きに業を煮やした雪柾は、一旦克彦を自分の下に抱き込み、獣のように、美しい躰を我が物にしていく。
今夜は雪柾に抱かれる。それは分かり切ったことだったので、その時間が迫ってくると、身体の芯に火がつくのを止められなかった。
雪柾の眼前に磁器のように美しい肌を晒したとき、すでに克彦の雄は煮えたぎっており、形勢逆転の後、雪柾が数回激しく擦っただけで、あっけなく吐精してしまった。
その後は…言わずもがなである。
何度か主導権を取り戻そうとしたが、克彦は雪柾の激しい攻めにただもう翻弄されるばかりだった。
「克彦…欲しくてたまらないのは、俺のほうだ…」
艶やかに喘ぎ、くねる身体をどんなに貪っても、どんなに愛しても…
「まだだ…まだ、足りない…」
強くしなやかで美しいこの男をどれだけ愛すれば満足するのだろう…
克彦の奥深くに熱い迸りをぶちまけた次の瞬間には、乾きが襲ってくる。
狂ってるな…
本田は深く口づけながら、またゆっくりと腰を揺らし始めた。
END
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お楽しみいただけたでしょうか?最後、分かる人には分かる台詞を入れてみました。そこだけ塩沢兼人さんの声でお楽しみ下さい(笑)
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雪柾と克彦
番外編