亮の日記
板井さんの助言でバラのジュレを使ったデザートを作ることになりました。僕の薔薇だけでは足りないので食用の薔薇を仕入れて下さって、プロが作ったリキュールも揃えて下さいました。
今日は薔薇の花びらをむしって良く洗い、ホワイトリカーと氷砂糖で漬け込みました。途中で花びらを取り出し、一週間ほどで出来上がります。これをメインにして、深見を出すためにロゾーリオというリキュールを加え、ゼリーを作るのです。ヨーグルトのムースの上にジュレを乗せ、花びらを飾ります。きっとこの日はお屋敷中が薔薇の香りに包まれるでしょう。あ、でもそうしたら僕が香っているのかデザートが香っているのか分からなくなりますね…早くできないかなぁ、楽しみです。
その後は僕の薔薇のために使う消毒薬を仕込みました。こちらの匂いは強烈です…二株だけ化学薬品を使わずに栽培しているので、そのための特製薬で、ニンニクと唐辛子と木酢液を混ぜます。これを三ヶ月寝かせるのですが、鼻が曲がりそうなほど臭いです…虫たちもこの匂いにやられるのでしょうか?病気にはアルカリイオン水というのも使います。この水を作る機械は板井さんがキッチンに置いてあったので時々使わせてもらってます。
できるだけ消毒薬など使いたくないので、虫を見つけたら手で取っています。ビニールに入れて「ごめんなさい」します…
農薬散布の時にする格好は意外と人気があります。大きなマスクにサングラス、頭には三角巾をかぶり、割烹着を着てゴム手袋とゴム長靴。巽さんには笑われ、だんな様には上から下までたっぷり眺められました…もちろんご機嫌は最悪でしたが…散布の時は防護服を着ないとダメだと本に書いてありましたから…仕方ないですよね?