人物紹介

光りある者

(約一万年前近東の地に降り立った天使は人間と共に高度な文化を発達させ、その天使と人間の間に産まれたのが「光りある者」。彼らはアフリカ・ヨーロッパ大陸に散らばり、各地に文明を花開かせて行った。美しい容姿で文化・芸術に秀でていたが平和的・友好的すぎ、彼らを守るために「炎を纏う蛇」が生まれた。光りある者と炎を纏う蛇は一万年前から運命で結ばれたかのようにお互い惹かれ合うが、元々の性質が正反対なので結ばれるまでは困難が多く、必ずしも幸福になるとは限らない。絆が切れてしまった者同士は、周囲を巻き込んで破滅する)

花月院 亮(かげついん りょう)

 光りある者。日本人の両親のもとに産まれたが金髪碧眼で、背中に片翼の痣を持っていた。先祖返りした容姿が物語るように光りある者としての性質が強い。守ってくれるはずの「炎を纏う蛇」の一族に10年間拉致監禁され、悲惨な子供時代を過ごす。助け出されたあとも暫くは自分を守ってくれるはずの蛇・紅宝院 迅からレイプされた挙げ句無視され続けるが、亮はひたすら迅と自分を取り巻く人々に愛情を注ぎ続ける。

紅宝院 迅(くほういん じん)

 炎を纏う蛇。紅宝院本家の跡取りであったが成人する前に両親を殺され分家の叔父に乗っ取られる。叔父から両親を殺したのは花月院だと言われ、子どもの頃から仲の良かった亮を憎むようになる。どんな目に合わせても清らかな心を失わずひたすら自分を慕う亮が気になりつつ、憎しみもぬぐい去れない。

紅宝院の叔父(現在まで名無し)

 蛇の一族だが分家のため詳細は知らされていない。経済的・政治的に大きくなりすぎ欲に目が眩み、古くから縁のあった花月院の財産目当てで亮を拉致監禁。麻薬取引・人身売買・武器販売など、裏世界のあらゆる組織に関わり私腹を肥やす。

巽 京史郎(たつみ きょうしろう)

 迅とは高校生の時からの親友。地方の大病院の息子だが遊び暮らす親に反抗して医学部を目指す振りをして迅の秘書となる。亮の気持ちには直ぐに気が付くが、迅が亮を顧みないのを良いことに過剰なまでに亮の世話を焼く。悠斗と知り合ってからは、優しく有能でいい男だったのが悠斗に振り回されるようになる。

立花悠斗(たちばな ゆうと)

 両親に似ず可愛らしい顔をしていることにコンプレックスを持っていた、引きこもりだが天才少年。中学二年の終わりに巽といっしょに仕事をすることになり、巽に一目惚れする。意外に真面目な巽が高校生になるまで身体の関係を持たないと宣言し悶々とした日々を送る。

上月秋一(こうづき あきひと)

 迅の恋人として登場するが、亮と出会い、迅の亮への心ない仕打ちや態度にむかつきはじめる。迅に恋していることも知らずに自分と迅を応援してくれる亮が可愛くなり、迅への百年の恋?もだんだん冷めていく。やんちゃな大学生。後にイアン・中略・グラントに猛烈アタックを受け、落とされる。光りメンバーの中では漢な受け。

イアン・中略・グラント(作者もフルネームを覚えられない)

 炎を纏う蛇の一族最強の戦士。傭兵だったが後に企業戦士へ転職。蛇として守るべき者を持っていなかったため自爆覚悟で戦場へ身を投じていたが、運命の相手、秋一と出会いすったもんだの挙げ句獲得。怒ると爆風を巻き起こす。黒瀬組の本田・吉野・沼田に戦闘を教えた師匠。世界中の富と権力を操るファルハン家の長男でもあり、黒瀬組とは武器販売の分野で深く関わりを持っている。

サルマン老人

 イアンの父親で炎を纏う蛇を統括するファルハン家の当主。光りある者の子孫を生ぬるく見守る、クセのある爺さん。中近東の慣習にならいハーレムを持ち、一番若い子供が一歳という元気さ。妻の数は数知れず。

シリル・ブラン

 光りある者の血を引くフランス人。対の相手であるユリアスに誤解を受け、13才の頃、拷問の果てに性器を焼き潰され捨てられる。シリルを愛する人々の手で生き延び、生まれ育ったエヴィアン=レ=ヴァンに近いジュネーブでカフェを営んでいる。光りある者の血を引いているので生きている限りユリアスの事を思い続け、幸福と繁栄を祈り続ける運命。子どもの頃は美しい金色の髪と蒼い瞳を持っていたが現在は銀の髪にグレーの瞳。

ユリアス・マルティヌー・ド・エヴィアン(エヴィアンの領主ユリアス・マルティヌーという名前でド・エヴィアンの部分は繋げて発音します。表記もデビアンとしました。公爵なので正式には最初にマーキー、Marquisがつきます。現在貴族制は廃止されていますが、まあその辺は…笑)

 炎を纏う蛇の一族。エヴィアン=レ=ヴァンを領地とする公爵家の当主。シリルを突き放したため公爵家も傾きつつある。自分とシリルを陥れた女と結婚し長男のアンリを授かるが、事実を知ったためアンリを愛せずほったらかしにする。愛人を何人も囲い自堕落な日々を過ごしている。

アンリ・クリストフ・ド・エヴィアン

 ユリアスの一人息子。憎むべき女との間に生まれたからか愛情を与えられず、言葉を話さない少年に育った。精神障害児と思われていたが実はそう装っていただけで、知能は高すぎるほど高く、子供らしいところもあるが大人びた印象の方が強い。現在10才でまだチビ。父親に似て、大柄になっていく。

ラザール・ノディエ

 デビアン家の有能執事。先代から仕えており、ユリアスよりデビアン家のことは詳しい。もちろんシリルのことも生まれる前から知っている。

ヴァンサン・デプレ

 ユリアスの愛人総代。ユリアスが常に囲っている愛人達の交通整理が得意。豪華な金髪と蒼い瞳は子どもの頃のシリルを思い出させる。ただし、大人しく可愛らしかったシリルとは対照的できつい性格の持ち主。現在18才。10才の頃親に売り飛ばされ、男娼として生きてきた。ユリアスとは13才で愛人契約を結んだ。

ギスラン・シャリエ

 シリルの現在の主治医。シリルが重傷を負って生まれ故郷を追われたあと、治療と保護をしてくれた老医師の一番弟子。シリルの不虞の身体を良く知っているからか、シリルが最も信頼する人物。ギスラン以外には肌を見せない。


Home Novels Event

黒瀬組義童と雷一月と景也LovePiano空・翔る思い

クリックするとそれぞれの人物紹介へ飛びます↑

 

Home Novels Event

黒瀬組義童と雷一月と景也LovePiano空・翔る思い

クリックするとそれぞれの人物紹介へ飛びます↑